東京理科大学との共同研究が「橘桜賞」を受賞しました
このたび、東京理科大学との共同研究の成果が評価され、日本医科大学准講会の橘桜賞を受賞しました。
この賞は、優れた研究成果を挙げた教員に贈られる賞であり、大変光栄に思います。
今回受賞の対象となったのは、大規模医療データを用いて、スタチン(コレステロールを下げる薬)の使用とくも膜下出血との関連を解析した研究です。
本研究は、東京理科大学との共同研究として進められ、その成果は国際医学誌 Stroke に掲載されました。
研究は「論文を書くこと」が目的ではありません
私は日々、手術や外来診療を行っています。
その中で、
「もっと安全な治療はできないだろうか」
「病気を予防する方法はないだろうか」
そんな疑問が、研究の出発点になります。
研究は論文を書くことがゴールではありません。
科学的な根拠を積み重ね、その成果を患者さんの診療へ還元することこそが、最も大切だと考えています。
医学だけでは解決できない課題もあります
今回の研究は、東京理科大学との共同研究でした。
近年の医学研究では、医療データ解析や情報科学、統計学など、多様な分野との連携がますます重要になっています。
異なる専門分野の研究者が力を合わせることで、一つの施設だけでは得られない新しい知見が生まれます。
このような共同研究を通じて、未来の医療につながる成果を生み出していきたいと考えています。
臨床と研究、その両方を大切に
脳神経外科医として最も重要なのは、目の前の患者さんを安全に治療することです。
一方で、研究を続けることは、これから治療を受ける患者さんの未来をより良いものにするためにも欠かせません。
日々の診療から生まれた疑問を研究で検証し、その成果を再び診療へ還元する。
その積み重ねが、より質の高い医療につながると信じています。
今回の受賞を励みに、これからも臨床と研究の両立を大切にしながら、一人でも多くの患者さんにより良い医療を届けられるよう努めてまいります。
【論文】
Association Between Statin Use and Risk of Subarachnoid Hemorrhage: A Case-Control Study Using Large-Scale Claims Data.
Stroke. 2025;56:2597–2604.

